Ryi’s bike & run

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陣馬山トレイルレース(2015年11月8日)

11月8日に開催されたトレイルランイベント「陣馬山トレイルレース」に参加してきました。

神奈川県・山梨県東部トレイルラン連絡協議会オフィシャルサイト:第15回 陣馬山トレイルレース


舗装道路を走るランニングイベントはいくつか出場したことがあるものの、トレイルを走るイベントはこれが初。なのでペース配分や、山道を走ることによる脚への負荷など、想像がつかないことが多かったので、とりあえずトレラン初心者にもお勧めと書かれていた「陣馬山トレイルレース」に出てみることに。

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(エントリーしたら送られてきた地図)

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距離は23.5kmと、トレランにしては短いほう。

事前のトレーニングは… ヒザの調子があまりよくなかったこともあり大してできず。


<10月のトレーニング>
走った日:3日 総距離:19.6km
自転車に乗った日:5日 総距離:248km

と、練習不足は否めない内容。11月に入ってからはこの8日のイベントまでなにもしませんでした。

自転車のほうがヒザへの負担が少ない気がしたので、上り坂を極力ダンシングで登るようにしたりと、効果があるんだかないんだかわからないことをたまにやりつつ、この日を迎えることに。

コースは相模湖の北側にある山中で、最寄の駅はJR中央線藤野駅

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手作り感のにじみ出るような小規模なイベントを勝手に想像していたら、どうやら結構長く続いている伝統あるイベントのようで、スタート・ゴール地点には出店なども結構出ていて、運営などもしっかりしている印象。

参加者も300人くらいかな?と思っていたら1200人もいてびっくり(自分がちゃんと調べていなかっただけなのですが)。

当日の天候は雨でした。
弱まることはあるものの、しとしと、さあさあ、と確実に降り続けており、「足元がぬかるんで危ないので、ムリな追い抜きなどは控えるように」との注意がスタート前にされる。

自分はトレラン初めてなので、ペースもまったくわからないし、とりあえず後ろからついて様子を見ようと最後尾からスタート。


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まずはこの青線の区間を走る(地図は公式サイトのものです)。

自分の中で「A区画」と名づけ、一番のポイントになるのではないかと思っていたスタートから陣馬山山頂までの登り。


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事前に地図を見た際に、この最初の登りが一番傾斜がきつそうだと思ったので、この登りをはたしてどういうペースで行くべきだろうかと思っていました。

あんまり傾斜がきついようだったら、ここは開き直って歩き、その後の下りと後半の登りに足を使うべきか…

などといろいろ考えていたものの、結果的にこのA区画の大部分は歩くことになりました。それはやはり傾斜がそれなりにきつかったからというのもあるのですが、そもそも道が人で渋滞してあまり走ることができなかったからです。

1200人の参加者がそれなりの勾配の登山道に突っ込むわけなので、そりゃ渋滞もするよなあという感じです。道は追い抜きがまったくできないわけではないものの、スタート直後で人が固まっているのと、道がぬかるんでいるということもあり、ほとんどの人は前の人に合わせて黙々と進んでいく、といった状況。

それにみんなちょっとした傾斜になるとわりとすぐ歩く(先頭のほうにいた人たちは、きっとそうではなかったと思いますが)。なので最初の登りでツワモノトレランナーたちに置いてきぼりにされるのでは?などと想像もしていた自分はやや拍子抜けすると同時に安心。

こうした展開は最後尾からのスタートを選んだことも関係しているかと思いますが、自分も自信があったわけではないので、むしろじっくりウォームアップができていいやと、前の人について焦らず登っていくことに。


<服装&装備>
・Tシャツ&短パン
Nikeのランニングシューズ(クッションありの普通のシューズ)
・自転車用のウィンドブレーカー(登りは暑いので脱いで、下る際に着る感じとなった。状況によっては結構冷えるので上着はあってよかったと感じた)
・リュック(トレラン用とかでなく、家にあった普通の小さなリュック)
・500mmのポカリスウェット1本 >給水があったこともあり、半分ほどだけ消費
・小さなスニッカーズ2つ >二つ目の登りの途中に1個消費
・水なしで飲めるVAAMの粉末1本 >二つ目の登りの前に消費
ウィダーインゼリー的なもの1つ >二つ目の登りの途中に消費


<携帯した水分について>
飲み物はポカリと水と500mmを1本ずつ買っていったが、雨が降っているという状況を見て、スタート直前にポカリ1本で行くことに。最初の登りは歩きながらも結構汗をかいたので失敗したかなと思ったものの、結果的にのどの渇きは給水(2箇所)でほとんどカバーできた。ただいろんな状況に備えてやはり2本くらいは持っておいたほうが安心かなと思った。

<エイドステーションについて>
トレランは補給食や飲み物など必要なものはリュックなどを使って携行するイメージ があったが、この陣馬山では結果的 に2箇所小さなエイドステーションが設けられており、第一エイド(11.92km)では水とバナナ、第二エイド(19.19km)では水の補給をすることができた(スポーツドリンクなどはなし)。


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徒歩の中にたまにランが混ざりつつ、やがて陣馬山の山頂(857m)に到着。

見晴らしのよい場所で、晴れていればかなりよい景色が見れるのではないかという場所でした。山頂は吹きさらしなので体感温度が一気に下がり、脱いでいたウィンドブレーカーを再び着込む。

ちなみにここでスタートから約7kmなのですが、この7kmを進むのに確か1時間半くらいかかりました。タイム制限は4時間半なので、時計を見てこのペースで大丈夫かなと思った記憶があります。


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そしてここから第一エイドまで一気に下り。

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相変わらず人は多いものの、徐々にばらけ始めてはいました。また下りで全体的にスピードも出ているのでこれ以降は渋滞することもなかったです。

登りは足をそれほど使わなかったので、調子に乗って下りを飛ばしていたら、後半でももの筋肉が疲労し始めました。考えてみれば5km近くの距離をひたすら走って下るという経験は初めてかもしれず、気づいたら結構脚にきていて、これは実は下りのほうが曲者かも…と思い始めました。そしてこのままだとマズイかも、速度落とすかな、と思い始めた頃に下りが終わり、第一エイドに到着。

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エイドで水とバナナをもらい、ちょっと休憩。

下りが思ったより脚に来たので、ペースを仕切りなおし、ゆっくりと二つ目の登りへ。

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この二つ目の登り区間アスファルト区間となり、車が走れるような山道を登っていくこととなります。よって道の幅は広く、追い抜きも気兼ねなくできます。よってタイムの向上を目指すのであれば、ここが一番差をつけやすい(=勝負所)区間なのではないかと思いました。

地図で見ても傾斜はやや緩めに見えたので、ここは走り抜ける区間かなと想像していたのですが、周りを見ると歩いている人のほうが圧倒的に多かったです。結果的に自分は走り70%、歩き30%くらいの割合で通過し、走りを混ぜたことで結構人を抜くこととなりました。

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2つ目の登りが終わったところに給水所があり、あとはゴールまで下るだけ。

下りで消耗した筋肉は登りでは大して使われなかったのか、この時点で脚はまだ結構元気があるように感じました。

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この最後の区間、山道なので道は基本的に狭かったのですが、時々、前を走る人が道の脇にずれて脚をのばしたり、休んだりすることがあり、その度に追い抜いていくこととなりました。大分人もばらけているので、たまに1人追い抜いたあとにしばらく先に誰もいないことがあり、そうして山道を1人で駆けているという瞬間というのはなんとも気持ちがいいものでした。もっと距離の長いトレイルレースではこうした感覚がもっと頻繁に味わえるのかな、と想像し、また出てみたいという気持ちが生まれたように思います。

ある時から自分の前を走るようになったおじいさんがなかなか速くて、抜きたいんだが微妙に抜けない感じでぴったり後ろについて走っていたら、ふいに山道が終わり「残り1kmでーす!」とのスタッフの人の声が。

あれ、もう終わりなのか、ならダッシュだと、アスファルトになった道を速度を上げて走っていくと、ゴールテープ寸前で両ふくらはぎがビクビクッと動いてつりそうに。こんな人が集まってるところでつりたくない、と、スピードを抑えてなんとかゴール。やはりなんだかんだ脚にきていたようです。

ゴールタイムは3時間40分くらい。順位は1200人中の800番くらいでした。

今年走ったハーフマラソンのタイムが1時間40分くらいだったので、2時間くらい遅いことに(まあ比較するものでもないのでしょうが)。

山道が終わったときは余力を残してしまったかなと思ったけれど、ゴール後は気を抜くと脚がつりそうになる状態がしばらく治まらなかったから、今の自分のコンディションではこのへんが限界だったかもしれません。

ゴールした参加者全員にはすいとんが振舞われ、これがものすごく美味しかった。

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初めて参加したトレイルレース、想像していた以上に面白かったです。トレランにはちょっと説明し難い魅力があるように感じました。

山は歩いて登る場所だろう、みたいな気持ち、どっかであったんですが、走ることによってエンドルフィンが出るせいなのか、周囲の空気と乱暴ながらもダイナミックに一体化するような爽快感があり、トレランにはまる人の気持ちというのが少しわかったような気がしました。